北極圏で凍土融解が加速しており、凍土の上に建てた住宅の地盤が緩み、湿地帯の如くなる事例などが報告されている。
シベリアの凍土の下には有望な金鉱脈があるとされるので、金市場の視点でも興味深い。
アラスカには既に金鉱山が開発されており、日本企業も関与している。
なお、凍土には途方もない量の炭素とメタンの温室効果ガスが封じ込められており、融解すると、地球温暖化は更に進行する。
金供給源の話に戻るが、凍土の下にある金鉱脈は、開発までに、とてつもない時間を要するから、供給増要因になるのは、先の先のそのまた先の話だ。
但し、凍土融解は、想定外の速度で進んでいる。
この供給増の話は、将来的に金価格に影響を与える可能性があるが、現在の金価格に関しては、なんといってもドル高が、国際価格の頭を抑え、国内金価格の上振れを招く要因となっている。
FRBが、5%台の政策金利を来年まで維持する姿勢なので、円安現象も、日本の金融当局が介入しても、モグラたたきになるだけだろう。
週末に読売新聞が日銀総裁インタビュー記事を載せて、YCC早期解除に言及したことで、146円まで円高になっているが(今や146円でも円高だと大騒ぎになる)、日銀の金融政策には限界がある。
一時的に130円台まで戻せても、介入が止まれば、またぞろ、NY市場でドル買い・円売りが再開されよう。
そこまで読めるから、日本の金融当局も、動くに動けないわけだ。そこまで読んで、国際通貨投機筋は円売りを仕掛ける。
さて、今日の写真は、山梨の元同僚から送られてきたブドウ。
9月になると、福島の桃も加わり、色々な果物で我が家はいっぱいになり、フルーツ好きの筆者には天国である(笑)
もう一つの写真は、行ったり来たりしている札幌サテライトオフィスから見た夕焼け。
遠くに小樽の半島が見える。
昼間は秋の空になってきた。