パウエル氏は何を心配しているのか。
FOMCが終わった。
結局、パウエル議長は、いつもの「データ次第で利上げは決める」という常套句で、結果的には、なにもコミットしなかった。
米国消費者物価上昇率(CPI)は9%から3%に下がったじゃない。
もう利上げなど必要ないでしょ?と詰め寄られても、いやいや、変動の激しい原油などを除いたコアのCPIはまだ年率4.8%。FRBが重視するPCEデフレーターというインフレ率も、コアで4.6%(今晩、最新データ発表予定)。
最終目標の年率2%には、まだほど遠いと強調する。
マラソンの30キロ通過みたいなところで、インフレも、これからが胸突き八丁。
特にサービス産業の賃金が下がりにくいことを懸念している。
パウエル氏は、性急に対インフレ勝利宣言など出して、その後で、インフレがぶり返すリスクを警戒しているのだ。
そんな無様なFRBを見せつける結果になれば、中央銀行への信頼は地に落ちる。
パウエル氏の本音は、FRBもどこまでインフレがしつこいのか読み切れない。
暗中模索を強いられているわけだ。
それゆえ、利上げ終了とは言い切れない。
とはいえ、利上げが最終段階に入ったことは事実なので、NY金価格は、引き続き、歴史的高値圏にあるわけだ。
利上げ終了となれば、次の段階は利下げ開始となる。
年内利下げは無いが、2024年は利下げへの転換の年となろう。
金利を生まない金には追い風となろう。
中期的な視点では、金がインフレヘッジとして買われている。
強力な利上げの副作用として、不況のリスクも高く、米地銀破綻リスクも消えたわけではない。
今週は米地銀合併の事例が出た。
逆イールド現象も変わらない。
世界的にはドル安傾向も変わらない。
米国債の格下げリスクも変わらない。
金が買われる理由は揃っている。
さてさて、本日の旨いもの写真は、厚真の親戚からの差し入れで、朝どれトマト。
これぞ、真のトマト!濃く甘い。
まず東京では味わえない。
このトマトジュースも最高。
都会に住むと、鮮度が高く、旨い野菜は最高の贅沢だよ。
お土産で最も喜ばれるのは、新鮮な野菜。
なんとか饅頭とかではない。
そして、毛ガニも差し入れ。
身が詰まっているので、重い。
トマトとカニの贅沢な食事をホテルの部屋でいただいた。
締め切りに追われ、仕事しながら(笑)
さすがに今日の札幌は32度。外出する気にはなれず。
こちらの気候に慣れると、帰京して社会復帰できるか、危うい(笑)