オーストラリア中銀は、昨年5月に金利を0.25%上げた後、3月まで10会合連続で金利を引き上げていたが、4日の理事会で政策金利を3.6%で据え置くと決定した。
米国FRBも、まだ利上げの余地が1回はあるが、総じて、利上げ最終段階にある。
3月29日にはチェコ国立銀行が、賛成多数で政策金利を7.00%に据え置くことを決めている。
そもそも、カナダが主要国初の利上げ停止を3月8日に決めたことが、口火を切ったかたちだ。
更に3月16日には、インドネシア中銀が政策金利を5.75%に据え置くことを決めている。
その他、ロシア中銀、ポーランド中銀、マレーシア中銀、トルコ中銀、ブラジル中銀も利上げ据え置きである。
いまどき、イールド・カーブ・コントロールの上値引き上げで「利上げ」方向に向かっているのは日銀くらいか。
いずれにせよ、世界的利上げ据え置きの流れは、金利を生まない金には追い風となる。
足元のNY金も、KITCOグラフで見ると、1950ドルー2000ドルの歴史的高値圏を堅く値固めしている。こんな高値圏を維持できることでさえ、筆者には驚きだ。
今日の写真は、桜と富士山。