1月雇用統計は非農業部門新規雇用者数は、事前予測でマイナスの予測が目立った。オミクロンの影響で民間ADP雇用統計は30万1千人減少していた。その流れで40万人減の事前予測まであった。異例のことだがホワイトハウスのサキ報道官まで今回の雇用統計は低いことを否定していなかった。それが蓋を開けてみれば46万7千人増。身構えていた市場は唖然。大きなサプライズとなった。
更に2021年11月分と12月分が合わせて70万9千人も上方修正された。統計方法が一部修正されたとはいえ、かなりの規模の修正だ。今回の46万7千人にも大きな修正が入るのではないかと市場は疑心暗鬼にもなる。
とはいえ、失業率は4%に改善。平均時給も0.7%増。特に市場が注目したのは、労働参加率も62.2%に増加したことだ。労働者が労働市場に復帰しつつあることを示す。それでも、求人10人につき採用は4人程度に留まり、人手不足は解消されていない。
FRBタカ派からみれば、それみたことか、と言わんばかりの雇用統計となった。これなら利上げとQT(量的引き締め)の合わせ技にも米国経済は耐えられると自信を深めている。
利上げ確率を示すFEDウオッチでも、3月に0.5%利上げ確率が1週間前の8.5%から29.8%まで上昇中だ。
米10年債利回りは1.9%台まで跳ね上がり、いよいよ2%の大台が視野に入る。
但し、市場の期待インフレ率は、BEI(ブレークイーブン・インフレ率、10年もの)で見ると、1月半ば以来、2.3%―2.4%のレンジで膠着している。年初1月3日には2.60%であった。
その結果、ドル実質金利のマイナス幅が縮小している。
これは、金価格には逆風となる現象だ。


いっぽう、株式市場にはメタ・ショックの余韻が市場には残り、アマゾン好決算でも株式市場心理は疑心暗鬼だ。
更に金利高、ドル高傾向で、円安トレンドは根強い。


今週は、1月雇用統計についての評価についてのFRB高官発言が注目される。筆者の注目は、FOMCで常任投票権を持ち別格扱いのNY連銀ウイリアムズ総裁と、ハト派代表格デイリー・サンフランシスコ連銀総裁の発言だ。ブラード・セントルイス連銀総裁などタカ派は発言も大胆でメディア露出が多く、ご高説はとくと承った。市場の視点では、ハト派の見解も是非に伺いたいところだ。
2月16日の1月FOMC議事要旨発表と10日発表の1月米消費者物価指数も見逃せない重要イベントである。


国際金価格は1800ドルを中心とするレンジに戻った。
次の一手は、本日述べた米金融政策要因が決め手となろう。
ウクライナ情勢は週末にかけて、いよいよ一触即発の様相だ。
金の下値は、地政学的リスクが、がっちり固めている感がある。


さて、日曜日くらいは、マーケットから解放され、近場の商店街を徘徊してみた。まず、目についたのが、好物のタイ焼き!厳寒のなか、ホカホカ、熱々のをパクリと食いつく。更に歩いたら、もう一軒あり、またもや、たまらず、ガブリ(笑)結局、タイ焼き巡りとなった次第。寒さ続くなかで、これ、癖になりそう。なお、タイ焼き評論家を自任する筆者の判定では、札幌の「サザエ」のタイ焼きが最高点であるよ。本物の十勝小豆と皮のパリパリ感が絶品。

タイ焼き
タイ焼き