米3大ネットワークの日曜討論番組は、最新の米国政治経済情勢を映す。
14日の各番組は、インフレなど経済問題について時間を割いた。
共通認識として、インフレ進行で庶民の不満が高まり、バイデン大統領の支持率は低下。
このままでは来年の中間選挙で、共和党勝利の可能性が指摘される。
マーケット目線で注目されたのはCBSの「フェイス・ザ・ネイション」。
イエレン財務長官とカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が生出演した。
筆者が注目したのは、2人とも、「労働参加率」の低迷に言及したこと。
このような経済専門用語が地上波で頻繁に言及されることは稀だ。
失業保険追加支給期間が終了しても、デルタ型懸念で就職を控える事例や、子育てのために就職できない女性の実態などが語られた。
雇用に関しては、まだ利上げの条件は整っていないことを示唆している。
カシュカリ氏は、消費者物価上昇率が6%に達しても、今後数か月は続くであろうが「一過性」との理解を変えなかった。
FRBの長期的金融政策は、一時的要因が長引いても、変更すべきではない。
供給制約の影響については、セクター別に濃淡があり、改善にむかっている部門もある。
たしかに消費者は痛みを感じるが、だからといってFRBは過剰反応すべきではないとの見解だ。
金融政策の影響が経済に浸透する過程ではタイムラグも発生するものだ。
イエレン財務長官は、インフレは、とにかくコロナの影響だ、と断じた。
コロナが終息すれば、インフレも鎮静化するとの見解だ。
なお、二人とも、パウエルFRB議長再任問題について質問された。
イエレン氏は「バイデン大統領が、色々な候補者のなかから、経験豊かで、信頼できる人物を選ぶであろう」と述べた。
カシュカリ氏は、「パウエル現FRB議長か、ブレイナード現FRB理事か」と直接的に質問され、「私は、両者とも、素晴らしい経歴の持ち主であり、どちらが選ばれても、経済運営について心配していない。」と答えた。
パウエル議長がほぼ当選と市場は見ているが、まだ「当確直前」の段階の議論が交わされたことが注目される。
さて、自由が丘「マガーリ」に行ってきた。
2週間ほど前に、日経マネー誌対談の場所でも使ったのだけど、今回はプライベートで。
マダムもシェフも変わらずセンス良く、居心地もいい。
大ぶりの牡蠣のパスタ、鹿肉、そして鱧のグリル。満喫したよ。
マガーリも再稼働!