注目のFOMC。
その前座のような形で、NY午前中にISM景況感指数とADP民間雇用統計が発表され、どちらも非常に良い結果だったので、「これほど良ければ、過熱予防のための利上げを早めるかも」との観測で金利を生まない金がKITCOグラフのように、ドンと急落。
その後、本番のFOMC声明文発表とパウエル記者会見では新味なく、やや戻して終わった。
前座の影響のほうが優った。
パウエル議長は、具体的な利上げスケジュールについては一切言及せず。
「生産制約由来のインフレに対してFRBは抑える手段は持たない」と断言。
「テーパリングは開始するが、利上げは全く異次元の問題」と明確に区別する姿勢。
利上げへの条件(ハードル)は高いと強調したので、記者会見中で、やや買い戻されたのだが、やはり金市場は利上げの呪縛から逃れられず。
FOMCより、むしろ、金曜日に発表される雇用統計のほうが、想定外れることも多いので市場はFOMC以上に警戒している。
FOMCは前座、金曜の雇用統計が本場、という印象。
事前予測では50万人などかなり良い数字になっているが、蓋を開けてみないと分からない。