NYタイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ワシントン・ポスト紙など米主要紙が一斉に眞子さまご結婚について詳細に報じた。
「日本のハリ・メガ」という位置づけが興味をそそるようだ。
同時に、日本という「エキゾチックな国」で、プリンセスと一般人の結婚が「スキャンダルまみれ」に報道されと最大級のゴシップとなり、眞子さまのPTSDの症状まで明らかにされたことを、現代日本社会の断面図と捉えているようだ。
「一時金も放棄して、日本を逃れ、NYで新生活を送る」ことに対して現地メディアは同情的に報道している。


日本関連報道としても、「与党自民党優位の構図は変わらない政権交代」より「徐々に変貌する日本の特殊社会構図」のほうが鮮度が高い情報と受け止められる。
米国主要経済メディアまで大振りの記事で報道したので、ウォール街では、日本の変化を連想させ、日本株のイメージにも影響する可能性さえ秘めるの解釈も流れる。
経済関連のSNSでも「ミスター・キシダ」より「プリンセス・マコ」のキーワードのほうが出現率が高く見られている。
但し、ハリ・メガの場合は、夫が所得水準の高い実業家、妻は元女優であり、眞子さまのケースとは異なる状況にある。
眞子さまは、NYで生活費捻出のため、専門の美術関連分野で働くことになると報道されている。
対して、小室氏は、日本帰国時にヘアースタイルが「ポニーテール」という日本社会では異質の姿で現れたことがバッシングの対象となったことを各紙が興味深げに伝えている。
金銭関連のトラブルは欧米では各社会層でありがちな事ゆえ、日本のタブロイド紙の異常なまでの報道と、日本人読者層の強い反発に戸惑いのニュアンスが目立つ。
小室氏は、日本では「ゴールド・ディガー」のイメージとの記述には、失笑も禁じえなかった。
「金鉱探し」という表現には「金銭目当て、玉の輿」との俗語的意味があるのだ。


それにしても、筆者が参加している週末恒例のNY市場参加者たちとのズーム会議で、岸田氏の予想される経済政策などを予め資料として用意しておいたのだが、話題は眞子さまで盛り上がり、結局、資料は未使用のまま終わった。
日本株は依然「エキゾチック(異国趣味)」なアセットクラスというイメージから脱却できていない。
日銀が株価を買い支えるという行動ひとつとっても、「ユニーク」とやや皮肉まじりのニュアンスで語られがちだ。
それゆえ、眞子さまの「NY移住」は、ウォール街で日本の新たな価値観を予感させる事例として今後のNYでの新生活を含め、特に日本に関するインフルエンサーである親日派によりフォローされることになりそうだ。