やったね、松山選手、マスターズ制覇
今年の冬は行きつけのスキー場がコロナで閉鎖されたりで、結局、数十年ぶりにスキー無しの冬に。その代わりに、人里離れた富士山麓でゴルフに打ち込んでおりました。ゴルフ場で、ロッカーも使わず、食堂も利用せず、もちろん、風呂にも入らず、ひたすら、行って、そのままカートで1ラウンド周り、そのまま帰るという感じ!
ゴルフの番組も随分見ていました。
ゴルフボールは頂き物の、金3000ドルの3000を刻した、渋野選手御用達の特製ボール(笑)
それだけに、松山選手、マスターズ勝利には興奮しましたね。まだ、コーフン収まらず。日曜深夜、月曜早朝といえば、NY市場もオープンしていませんが、徹夜してしまいましたよ。松山選手の最終組は午前3時50分スタートで、決まったのが午前8時頃でしたか。渋野選手の全英制覇のときは、決まったのが午前3時頃でしたから、そのあと寝れましたけどね。
さて、今回のマスターズ。
ウオールストリートジャーナルやフィナンシャルタイムズなど欧米経済メディアも大々的に「初のアジア系選手のマスターズ制覇」を報じています。
それは、米国でアジア系の人たちへのヘイト・クライムなど犯罪が急増している時期だから。
そして、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブがあるジョージア州が、今、黒人差別問題に揺れ全米で政治問題化しているからです。
それは、同州が黒人差別と見なされる選挙法の導入に動いている、という問題。例えば、期日前投票のときに運転免許証などIDの提示を義務づける内容なのです。そうなると、特に黒人のなかには、そういうIDを持っていない人たちが多い、という解釈です。
なぜ、そのような法律を?ここでは、マーケットの材料にもなった、今年1月のジョージア州上院議員2名決戦投票で民主党勝利。いわゆるブルー・ウエイブで、民主党が大統領と議会上院・下院も制したことが、いまだに共和党(特にトランプ支持派)から、「不正選挙」と非難のネタにされているのです。そこで、不正を排するために選挙規制強化せよ、と。
これに米国メジャーリーグ野球は反発。今年のオールスターゲームを当初はジョージア州アトランタで開催予定でしたが、同州以外の都市に変えています。今回のマスターズ・ゴルフもジョージア州以外の場所でやれ、との声もありました。ただ、マスターズばかりはオーガスタ以外では、あり得ませんから、ある意味、開催強行したわけです。
そのような背景があればこそ、欧米経済メディアまで、松山選手勝利を大々的に伝えたわけです。
とはいえ、日本人目線では、ついに日本人男子プロも念願のメジャー勝利。それも、マスターズというゴルフ界最大のイベント。
私の視点も、ひたすら、ゴルフ好きのゴルファー目線でした。
相場と同じように、ゴルフにも試合の流れがあります。ちょっとしたことで、潮目が変わると、一気に形勢が逆転したりします。
昨晩の松山選手も、かなりのリードで最終日を迎えましたが、後半、その「貯金」も消えかかり、ハラハラドキドキの展開。
最後は「運」にも恵まれ、(ここも相場と同じ)、逃げ切りました。
相場でも、最も難しいのは、儲かって、利益確定の売りを出して逃げ切るタイミング。自分の欲との戦いですから、プロにとっても悩ましい。
まぁ、話せば、止まらなくなるので、ごのあたりで、やめておきますが、次は、渋野選手の全米メジャーへの挑戦。全英を制したあと、スランプ気味で、コーチもつけず、自己流でスイング改造など始めて、かなり心配しております。