ここ数日、この話題について意見を聞かれています。
結論からいうと、各自、身の丈に応じて、数千万円かもしれないし、数百万円かもしれないし、とにかく、老後のおカネ問題について考えるキッカケになると思います。
今や、政治問題化して、参院選の争点とまで言われ始めましたが、本欄では政治は論じません。
純粋に経済の視点に立てば、私が強調したいことは二つ。
まず、老後資金が足りないから、投資で儲けて、なんとかしよう、という発想が違う。
日本の将来を考え、有望な分野・企業に出資するという発想が必要です。
そんなこといっても、私には分からないという答えが必ず跳ね返ってきますが、それは、単に勉強不足!甘い!
少しずつでもおカネの勉強を続けるべきです。ほかならぬ自分のためですよ。

 

次に、月20万円の名目年金で20年後、どれだけの生活水準を維持できるか、という購買力の問題も欠かせません。
特に若い世代はインフレの怖さを知らない。今は低インフレ時代ですが、経済はダイナミックに変動するものです。
10年後、高インフレ時代になっても全く不思議はない。
そのとき、20万円の実質価値はがっくり目減りします。
特に、量的緩和でばらまかれたマネーの後始末はどうするのか。
日銀が購入した株25兆円をどう処理するのか。
この名目の価値と実質の価値の差を全く無視して、老後の「2千万円」という金額だけが独り歩きしているのです。
だから、金、などと、あざといことは言いません。
ただ、少しでも、おカネの勉強をするキッカケになれば、と思うのです。
日本では、おカネのことは、「卑しい」ことだという風潮があります。
投資=投機=金儲け=カネの亡者などなど、マイナスのイメージがこびりついています。
でも、それを自分の不勉強の口実にして、結局「損する」のは自分自身ですよ。
そもそも、勉強不足でも人間は本能的に欲張りだから悪徳商法がはびこるのです。

 

年金に話しを戻しましょう。
年金は破綻するかどうか危ういことろですが、少子高齢化、公的年金の運用の半分は株式、ですから、将来の年金が不安なことは事実です。
私は株なんかやっていないから、という初心者でも、あなたの年金の半分は株で運用されているよ、というと、え!マジ!と驚愕の表情です。
もはや他人事では済まされないのですよ。

 

以上、今日は主として初心者向けに書きました。
まだ言いたいことは山ほどありますが、もう、次の取材(やはり年金関連)が待ち構えているので、今日はこれまで。

 
さて、今日の旨いもの写真は、マガーリ@自由が丘。
まず、新鮮なズッキーニにパルメジャーノチーズをあえたシンプルだけと夏にぴったりの一品。

 

ズッキーニ

次に、これが絶品。マスカルポーネチーズとウニのコラボ。
相性が抜群で、つい「お代わり!」(笑)

 

チーズとうにのコラボ

そして、北海道直送のデカいアスパラ。
これは、シェフたかさんの熱の通し方が絶妙で、さすがプロ、と唸ったね。

 

アスパラ