どこまで上がる金価格
2000ドル突破したと思ったら、即2056ドル(スポット)まで一気に続騰。そこでさすがに利益確定売りが入り急落。結局、2040ドル前後で推移しています。真空地帯でプロの空中戦。どこまで上がるのか。敢えて、手がかりを求めれば、1980年につけた当時の875ドルを、その後のインフレ調整済みで見れば、2800ドルになるということでしょうか。
今朝の日経朝刊マーケット面記事では、こうコメントしました。
以下、記事、抜粋。
金は過去1カ月で15%近く上昇しており、短期的には過熱感も強い。一方、市場では高値定着を予想する声も増えている。現物の金を裏付けにもつ上場投資信託(ETF)を通じて資金が流入しており、「下がればすかさず買いが入っている」(金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏)。「米大統領選を控えて経済の不透明感が続き、1トロイオンス2000ドル台の高値圏が定着する」(マーケットアナリストの豊島逸夫氏)との見方も出ている
引用終わり
本欄でも書いてきましたが、米大統領選挙までは高値圏継続との見方は変わりません。
なお、カメちゃん(亀井幸一郎老師)が金に関する新著を発行。実は、未だ読んでいないけど、彼が書く本なら、読むべし!金に関しては、まともな本は少なく、トンデモ本が多く売れ行きも良い、というのが実情なので、推奨応援したいと思います。そういう私は蒸し暑くて勤労意欲も萎え(笑)youtube程度にしときます。明日、読売新聞本社でネット収録の予定。
さて、明晩は雇用統計。一か月は早いですね~~
その前座とも言うべきADP民間雇用統計が昨晩発表されました。
6月分は16万7千人増に留まり、やはり感染第二波の影響かと市場では危惧されました。しかし、前月分が240万人増から430万人増!!まで超上方修正。そもそも前々月分も、速報値270万人「減少」から300万人以上の「増加」にビックリ修正された経緯もあります。それゆえ、今回16万人も上方修正される可能性も。どうもADP民間雇用統計そのものの信頼性が揺らいできましたね。明晩の本番雇用統計は、事前予測が150万人増ですが、100万人も増えれば良しとする、という市場感覚でしょう。
金価格への影響ですが、投機過熱相場なので、なんでも上げ要因に仕立てあげるかもしれませんね。一応注目して見ますが、あまりまともに受け止めても虚しい感じです。