韓国がアジア経済危機の直撃を受けたときのこと。とにかく外貨(ドル)が足りない。
そこで、金製品の供出を国民の愛国心に訴えたところ、なんと200トン以上も集まり、それをマーケットで売却。当座の外貨不足を凌ぎました。
これぞ、有事に備えて保有していた金を、有事に売って凌ぐ、という、本来の意味での「有事の金」の事例です。


かくして金の有難みを知った韓国の中央銀行(バンク・オブ・コリア)は、その後、外貨準備における金の割合を増やしています。
リーマンショック直後にも、金は急騰する前に、一旦、大きく売られています。
株で大損して、当座、とにかく現金が必要!というときには、換金性のある金が真っ先に売られるのですね。
金は市場のATMの如し、と言われる所以です。

プロは、そこで急落したところを狙って買う。
これ、勇気のいることですよ、一般個人にとっては。
騒然とした中で、冷静に買う。なかなか出来ることではありません。
ジム・ロジャーズは、東北大震災が勃発した当日に、日本株をまとめ買いしたと語っています。
Buy Disater(災害は買い)。彼が好んで使う言い回しです。
でも、個人はオーソドックスに、「平時」から地味に買い増してゆくことが望ましいと、つくづく思う、今日この頃です。


さて、本日(11月7日)の「ミヤネ屋」に生出演して、韓国経済について、意見を述べます。
サムソン電子は、19年7-9月に半導体事業で78%もの大幅減益を計上しています。
同社は世界シェア首位の2事業が収益を支えます。スマホなどにデータを記憶する半導体メモリーを、「ギャラクシー」ブランドのスマホ。(私もギャラクシー。ちなみにタブレットは二つ持ちで、大はサムソン、小はファーウェイ。
やばいね、これ(笑)あ なお、パソコンは東芝。なにからなにまで私のネット機材は、やばい??)なお、日本政府による半導体材料の輸出管理厳格化に伴う業績への影響は限定的だった模様。サムソンは、半導体生産に必要なフッ化水素などで日本以外からの代替調達を進めています。といってもフッ化水素世界生産の8割は日本が占めていますけどね。ステラケミファ、森田化学工業、ダイキンが主要3社。あとの2割程度を中国が占めます。果たして、ハイテク世界覇権を狙う中国が「敵に塩送る」かな、と思いますが。日本の半導体製造装置メーカーは、韓国を見切って、中国が国をあげて支援している新半導体生産工場建設(兆円単位)に動いています。でも、これはこれで、トランプが待った!をかけるかも。欧州の同盟国は既に自粛の姿勢。
そんなことを語る予定。過去の経験で、本番では色々チャチャが入り、予定通りには進行しないけど(笑)
 

そして、今日の写真は宍道湖産の、プリプリ蜆の酒蒸し。
シジミ大好き。健康にも良いし。
朝からシジミの味噌汁が出ると、元気いっぱい!酒蒸しもいいね。

 

しじみ