2020年のリスクに債券バブル崩壊が考えられます。
2019年に特にバブル化した市場が債券です。
マイナス0.5%の独10年国債でも買われます。
債券は価格が上がれば、利回りは下落する関係にあるので、ECBのマイナス金利深堀りが進めば、独国債価格は上昇が見込めるからです。
とはいえ、このような異常な現象は長続きするとも思えません。
債券買いがバブル化してはじけるとき、マーケットには何が起きるでしょうか。
債券が大量に売り戻され、債券価格は急落、金利は急騰するでしょう。
これは金利を生まない金には、短期的な売り要因になります。
しかし、この現象は「悪性の金利上昇」なので、中期的には、一転、金の買い要因になるでしょう。
市場は大混乱に陥り、VIX(恐怖指数)は急騰することが予想されます。
例えば、ギリシャ危機のとき、ギリシャ国債をまともに買う人はおらず、投機筋に売り込まれ、ギリシャ国債利回りは30%を超えたのです。
これが「悪い金利上昇」の典型です。
ドイツはギリシャと異なり、財政規律が堅固な国ですが、独国債を買い漁る人たちが投機家だと、マネーゲームのおもちゃにされるのです。
なお、金は「誰の債務でもない」資産と言われます。国債は国の債務。社債は企業の債務。
しかし金には発行体がないので、信用リスクとは無縁なのです。ドル・円・ユーロは量的緩和でいくらでも刷れるが、現物の金は刷れない、という点も今後は重視されそうです。


さて、今日の写真はウニ鮨。
普通、軍艦といって、海苔をシャリに巻いて、その中にウニ入れますよね。
でも、ウニの香りを楽しむためには、海苔抜きが「鮨業界の常識」。
海苔の香りが邪魔するからです。とはいえ、軍艦なしで、ウニを握るのは難しい。
東京まで運ぶときには「ミョウバン」を入れて形が崩れないようにするのですが、本場のウニはミョウバンなし。
トロリ状態なので、これを海苔抜きで握り寿司に仕立てるのは職人芸なのですよ。

 

うに