今朝は朝一でゾゾをヤフーが買収というニュースが飛び込み、大騒ぎ。
起業家の前沢社長は、カリスマ性はあるが、マネジメントとなると苦手。
よくある話で、経営はプロに任せたほうがいい。
創業者の前沢氏は、月面旅行のために体力作りに励む。
そもそも、ゾゾはネット画面で体の寸法とって、体形にフィットしたウェアを作る販売方法が注目された。
それも最初は無料。
しかし、ゾゾは女心を見抜けなかった。「寸法採るのが面倒臭い」「タダというから試してみた」程度の顧客が多かった。
実際に届いたウェアを着用してみたら、たしかに寸法はあっているが、どうも脚が太く見えるとか、なかなかシックリこない。
優良会員に10%引きなどの安値で販売したことも、ブランド・イメージを損なうと、メーカー側から不満続出。
ツイッターで「アパレルの原価は安すぎる」と唐突につぶやいて、業界から総スカンということもあった。
不都合な真実をあっさり語ったわけだが、リアル過ぎて洒落にならなかった。
今回のヤフーによる買収も、キッカケはソフトバンクの孫社長と意気投合したこと。
孫さんの豪邸の風呂に一緒に入り、共同ビジネス展開について即決を迫られ中国関連事業で合意した。
その流れで、今回の買収劇に発展。
ヤフー側は、アマゾン、楽天に押され気味なので、ゾゾが持つ特に若年女性層の顧客集団は魅力。
いっぽう、ユニクロの柳井社長は、「ゾゾは、おもちゃみたいな商品」とバッサリ。全く相手にしなかった。
今後はまず、ゾゾタウンに出店企業へのサポートを強化すること。
とはいえ、つい先日まで、やる気満々の姿勢を示していた前沢社長が、コロッと態度豹変に、不信感は募る。
とにもかくにも、個性的な創業者。
自動運転車製造のテスラの創業者イーロン・マスク氏を想起させる。
奇しくも、マスク氏が計画している月面旅行に、前沢氏が搭乗を予定していることも、象徴的だ。
ちなみに、世界の金業界では、金鉱山会社社長に個性的な人材が多い。だが、御多分にもれず経営感覚はイマイチ。
そこで、最近は、CEOをウォール街からリクルートして経営を任せる、という事例が増えた。
同族企業に乗り込むプロの社長という感じ。これ、以前に本欄に書いたことにも合致する現象だ。
大阪の船場で、優秀な人材を婿殿に迎え、社業を任せるという発想にも共通点がある。
さて、今日の写真は、山梨から届いたブドウ。今年は暑かったから早い。
甘くて旨い!もう初秋なのに暑い~~!