前代未聞の10連休。サラリーマン生活の人には、まず、一生に一度あるかないかの長期休暇でしょうね。私は、せめてこの10日間は携帯圏外で過ごし、マーケットのことなど忘れたいところですが(笑)、いまどき山奥でも遭難救助用に圏内になっているので、そうはゆきませんね。ツイッター@jefftoshima をフル稼働して、臨機応変に情報を流しますよ。特に、5月FOMCや雇用統計があり、米中、米朝関係にも動きありそうですから。
ここ数日、欧米市場でも「日本が10連休」というニュースが流れ、「信じられない」という反応が目立ちます。個人の10日休暇は特に珍しい話ではありませんが、国民の休日で、市場も閉鎖という事態は欧米の常識ではあり得ないことなのです。
昨年クリスマスから今年の正月にかけ、日本の留守中に円が投機筋の標的にされ、104円台という円高を誘発しました。無防備な国=ジャパンという印象が強いといえます。
特に、今回の10連休は、海外がクリスマス休暇中ではなく、通常の営業中です。欧米投機筋もガンガン臨戦モードのときに、日本が浮世離れして、海外市場のやりたい放題を傍観するだけ。
NYだったら、仮に10連休でも、その数日は市場オープンにすることが常識でしょうね。
安倍首相は海外を飛び回り、外交でポイント稼ぎに動いてますが、日本の首相の外遊など海外の報道では殆どスルーされています。首相同行日本人記者団が大本営発表を読み上げている感じですね。「イタリアの首相と会談。イタリアの中国傾斜に警鐘」など、読むだけで日本人として恥ずかしくなります。日本の外交力で、欧中関係を動かせると、読者も本気で思うのでしょうか。なにやら第二次世界大戦時の大本営発表のイメージが重なります。
この島国、日本人特有の国際感覚欠如を直すには、普段からの意識改革が必要でしょう。
金保有も、それによって、国際情勢が気になり、世界の動きを見る視点が養われることが、大きなメリットだと思います。