まだ1月も終わっていないのに、大手証券会社が相次いで、今年の経済成長率見通し、株価予測を引き下げ、話題になっています。

新年あけて、僅か3週間で変えるかよ、と思いますが。

それを語るアナリストは平然。外れるのは当たり前と言いたげ(笑)

私の実感でも、市場最前線で感じる景況感は悪化してます。

世界規模で商売している友人たちからは「昨年12月に入って、売り上げが、ストンと落ちた」という声が続々。

そういえば、日本電産の永守会長も「11-12月には、これまで私に体験で見たことのない、ガタンガタンと受注、出荷が落ち込んだ。尋常ではない事態だ。原因は中国」と明言して話題になりました。

それでも「中国は、これでめげるような、やわな国ではないよ。意気消沈して、えらいこっちゃ、と言ってるわけではないからね!(記者会見終了後にカメラマンに向かって)業績下方修正(14%減)して謝ってるのとちゃうからね!!」永守節全開でした(笑)

トランプ・リスクがいよいよ実態経済に効いてきた感じです。

市場原理を無視したアメリカ・ファーストのごり押し。世界の社長さんたちが、経営の先行きに暗雲を懸念して、設備投資も差し控える、という状況です。

昨年は、とりあえず、11月までは、日米株価も上がっていたので、強気も残っていました。一般人の感覚では「みんな、ボーナスもそこそこ貰っているようだし、株も上がってるし、景気は良くなってるんじゃないかな、私は違うけど」みたいな状況でした。

それが、今年は、年初から「今年は消費増税もあり、景気は良くならないね」という感覚が拡散しています。

専門家の間では、景気が「減速」か「後退」か、が議論されます。上昇幅が縮小しても、とりあえず前年比プラス圏に留まるのか、マイナス圏に沈むのか。

まだ一回の表、攻撃中なので、判断は出来ません。

こういう視界不良ゆえ、安全資産=金は買われる環境と言えます。