日本では「海外マネーの日本株買い」が囃されている。

しかし、その「海外」での報道は冷めている。

昨晩の米国経済チャンネルでも日本株について、ベテラン・キャスター氏がこう切り出した。

「日本株上昇を誰も気にせず信じていない。これはどうしたことだ。日本株は先進国では最も割安である。しかし、過去、日本株に手を出して何回も痛い目にあってきた。日本疲れともいえる症状か。」

コメンテーター氏が答えて「言葉の壁がある。日本は通訳同伴が必要な市場だ。投資家に理解されていない。しかし、日本株の過去25年間のEPSは米国株を凌ぐ。」

 

同日のウオールストリート紙には、米国株独り勝ち、他国株との差が拡大との大振りの記事が載った。そこで、今後の展開として、新興国株・欧州株へのシフトが語られるのだが、日本株への言及は最後までなかった。

 

他の記事で、選択肢として「先進国株」とあったのが、唯一、日本株も連想させる事例であった。

「外国人投資家が日本株を持たざるリスクを感じている」という説明が虚しい。

 

この「理解不足」は筆者も身に染みて感じているところだ。普段、殆ど日本株動向などチェックしていないから、初歩的な質問が実に多い。深い議論にならない。

要はPRの問題だと思う。

海外での認知度が高まれば、投機マネーではなく、良質な投資マネーが流入してくる。

現状が変わらねば、日本人個人投資家の逆張り・売り傾向も変わらないだろう。

日本の株式市場は歪んでいる。日銀が最大の買い手。最大の売り手は個人投資家。そこに海外勢が短期売買で暴れる。

こういう資産がメインのポートフォリオゆえ、10%程度を金で持つことによる「安心感」「リスク分散効果」があるのだ。

最近、セミナーでも株投資組の金参入が目立つ。健全な傾向だと思う。

 

今日の旨いもの写真は、六本木ミッドタウン「虎屋」の季節限定「栗粉餅」。

これが実に上品な栗菓子の一品でね~~毎年、季節限定で、すぐ売り切れるので、取り置きしてもらって、抹茶といただく

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