一昨日本欄に、具体的軍事衝突としては、イスラエルのイラン核関連施設空爆の可能性が現実的と書いたが、早くも、イスラエルとイランの実質的交戦が始まった。
イスラエルは、シリアからイスラエルに対してイラン革命防衛隊がロケット弾で攻撃を仕掛けたと主張。
その報復として、イスラエルはシリア国内にあるイラン軍事施設に大規模な攻撃を行った。
いっぽう、米朝は融和ムード演出。米朝会談が6月12日にシンガポールと決定。
更に、北朝鮮から3人の拘束米国人が「解放」され、トランプ大統領が自ら帰還を出迎えるという演出。
イラン核合意破棄も北朝鮮融和演出も全て劣勢が伝わる中間選挙を意識してのこと。
金市場も、1,300ドルそこそこまで下がると地政学的要因で買い支えられ、上がると、金利上昇懸念で売られる、という展開。
後者(金利要因)については、NY市場最前線ではゼロ金利しか知らない世代のトレーダーが多い。
超低金利が長く続き、ゼロ金利が当たり前という世代だ。ゼロ金利依存症ゆえ、0.25%の利上げでも、ずっしり重く感じる。
0.25%のハンディキャップを背負うごとき反応だ。
市場が利上げに関して過敏になり思わぬ乱高下を引き起こす。
金利のつかない金はゼロ金利ゆえ買われてきたとも言える。
実際に市場に影響を与える材料として注目されるのは名目金利からインフレ率を引いた実質金利のほうだ。
今後インフレ懸念が高まりFRBの利上げが後手にまわると実質金利はマイナス圏で推移することになる。
これは銀行にカネ預けても目減りするケースだ。
これはコモディティ全般に追い風となる。
中央銀行の利上げと消費者物価を常に両睨みせねばならない。
さて、今日の旨い物写真@NY.
まず、イタリアンの魚介グリル(@Osteria Laguna)。
イカ、エビ、ムール貝、ホタテ貝、白身魚など。
熱の通し方が限りなくレアに近く抜群。
ソースなど余計に凝らず、新鮮な材料の味を引き出している。
だから、日本人の味覚にイタリアンは合うのだね。
NYで折角のメイン・ロブスターに緑色のミントソースなんかかけられて、固くなるまで茹で過ぎのが出てくると、余計な事せんでいいから、サッとグリルして出してくれ。
あとは、持参の携帯弁当用ひょうたん容器の醤油をコッソリかけていただくから、と言いたくなるよ。
それから、オーストリア料理店(@wallase)で供された旬の白アスパラガス。
可愛く盛られた一皿。
ミシュラン二つ星だけど、私は余計なことでせずに、太い白アスパラをドンと出してほしかったな。
フランクフルトで2日間、ホワイトアスパラを食べ続けたときの写真も添えるよ。
こういう、飾らず、ドンと盛られるのがいい。