韓国も金価格上昇で金に対する関心が高まっているようだ。筆者の主著である「金を通して世界を読む」(日経出版)の韓国語訳が日本版より立派な装丁(笑)で出版されているのだが、それを改訂したいとの話が飛び込んできた。

更に、筆者がまだ若造の頃に、NYで編纂した「Gold Investment, Theory and Application」というガチガチの経済理論に基づく専門書を、これまた改訂したいとの話が来た。

FRB出身の当時著名なエコノミストたち3名が書き、筆者も編纂者としての「前書き」と、本篇の一部を書いた。その当時の筆者は、米国名門のウオートン・ビジネス・スクールに派遣され、計量経済学から近代ポートフォリオ理論(MPT)までを一通り学んでいた。今にして思えば、理論を鼻にかけた生意気な若造であったな(笑)もはや、関係者で今でも業界で働いているのは筆者だけということで、NYからリクエストが舞い込んだ次第。
 

まぁ、筆者も、ただ金を日本語で語るだけではマンネリ化しつつあったので、この二つの話に乗ってみようかと思っているところだ。

 

それにしても、英語版は、学術書ゆえ、添付写真のように、数式だらけ。

韓国語版のほうは、ハングルで判読不能。唯一、著者紹介と思われるところに「豊島逸夫」の漢字を発見した(笑)

そのうちに、中国から、執筆依頼が来るかもね。なにせ、私のWGC時代に中国の大手銀行、貴金属部アドバイザリーを引き受けたときの肩書が、「世界黄金協会、黄金分析師」。ゴールド・アナリストも、中国語だと、なにやら、メチャ怪しい感じだよね~~でも、「金」という特別ルートを通じて、中国経済の中枢部で仕事をしたことで、中国に関する知見が深まったことは事実だ。