波乱の2024年を映すかのように、23年年末に、国際金価格は続騰。2,080ドルの水準に達した。
特に大きな材料はなく、来年に備え、今のうちに金を仕込んでおく、という感じだ。
米10年債利回りは3.8%台という低水準での攻防。
ドルインデックスは100の大台の攻防。
ドル金利安、ドル安。
但し、円はドルインデックスが示唆するほどには円高に振れていない。
ウクライナ、パレスチナの地政学的リスクが金価格を下支えして、そのうえに、米金融政策利下げへの転換と、ドル不信による中銀(中国など)の金買いが推進力になっている構図だ。
24年は、米財政不安、米国債格下げ、そしてトランプリスクと新たな市場の嵐が待ち受ける。
そもそもドル金利が下がるということは、景況感が悪化しているとも解釈できる。


NY市場では、今週、急に金への注目度が高まり、連日、「来年は金」という報道が流れる。
但し、筆者は、強気なるも、ここまで市場が先走りして、例えば、利下げ7回説まで語られると、ちょっとやりすぎではないか、と感じる。
FT紙も、FRBの動きはショックではないが、市場の過激な反応のほうがショックだと書いていた。
まぁ、ほどほどの金価格上昇がじっくり続くことが理想なのだが、人間の欲は前のめりになるね。