昨日は1時間の差であった。
なにかといえば、週末にリパブリック銀行救済について、月曜の東京市場オープンの時間帯になにか重要な発表があるか、と待っていたが、夕方までには来ず。
ブログをアップしてから1時間後に、「破綻」の発表があった。
NY市場オープンには間に合ったことになる。
銀行破綻は、土日に舞台裏で交渉が進行して、月曜朝の市場混乱を回避するものだが、今回も例外ではなかった。
JPモルガンが買収することが決まり、先週金曜日まで「ファースト・リパブリック・バンク」の看板で営業していた支店が、月曜朝にはJPモルガン支店或いは関連金融機関として、これまでどおり営業を継続したのだ。
預金者に実害はなかった。
税金を使った公的救済も回避された。
但し、ファースト銀が保有する不良債権の買い取りに関して、損失が生じれば、FDIC(預金保険機構)が一部を支援するという一項が含まれる。
要は、ステルス(隠れ)公的救済の面も否定できない。
市場は、先週の時点で、同銀行の預金の4割が流出して、株価は8割近く暴落して、NY証券取引所で一日10回も取引停止時間があったので、実質「破綻」と見做していた。
それゆえサプライズはない。
国際金価格も典型的な「噂で買ってニュースで売る」という展開。
 

KITCO24時間価格グラフの緑線のように派手な展開であった。

 

kitco

急騰後、急落したのは、ISM景況感指数が47と、前月比では上昇したと理解され、利上げ観測が強まり、ドル高に振れたから。
とはいえ、景況感指数は50を境に、景況感の良い悪いが判断されるので、6か月間、50以下というのは、決して良いとは言えず、逆に悪いと理解すべき。
この判断に市場も迷った。
結果的には、最近、居心地が良い価格水準である1,980ドル台に収まった感がある。


さて、いよいよ5月3日には、FOMCの声明文発表とパウエル記者会見がある。
日本時間では、4日早朝になるので、4日午前8時予定でYouTube豊島逸夫チャンネルで総括する。


https://www.youtube.com/results?search_query=%E8%B1%8A%E5%B3%B6%E9%80%B8%E5%A4%AB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB


こういうときは、臨機応変に対応できるYouTubeは便利だね。
なお、機材トラブルなどでライブ配信時間が変更の場合は Twitter @jefftoshima で告知するよ。