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豊島逸夫による金市場の解説

2018年12月06日
貿易戦争、新展開、初の逮捕者

これぞ、米中貿易「戦争」を実感させる展開だ。

中国通信機器大手、華為技術(ファーウエイ)社CFOで創業者の娘がバンクーバーで逮捕された。米国に要請でカナダ側が動いた。容疑はイラン向け違法輸出。米国側は引き渡しを要求という。

米中貿易戦争の核心は、世界ハイテク覇権争いあることを象徴する出来事だ。

関税合戦より重い。

中国国家プロジェクト「中国製造2025」の核心を突く事件ゆえ、中国側も妥協はできまい。中国側のハイテク産業育成策はブエノスアイレスでの米中トップ会談でも議題となっているが、中国側は、沈黙を保ち、事実上拒否の姿勢を見せている。

もうひとつの中国通信機器大手ZTE社にも、米商務省は4月に対イラン違法輸出の容疑で米国企業との取引を禁じた。その結果、ZTE社の経営が一気に悪化した。

対して、今回は、中国企業幹部の身柄を拘束する手段に打って出たので、貿易戦争もいよいよ実戦突入の感がある。

日本での日産ゴーン元会長、逮捕・勾留の手段・待遇が、欧米では批判されており、企業幹部逮捕の仕方についても、なにかと対比されそうだ。

なお、ファーウエイの製品は、マーケティング戦略で日本・ドイツなどではかなり普及している。米国側は既に日本含む同盟国にファーウエイ製品不使用を呼び掛ける説得工作に動いている。(私のタブレットもファーウエイ製品だ()

更に、同社の半導体はグーグルのアンドロイドや米クワルコム社製品に使われるなど、米国企業との取引も浅からず。既に、米国は政府購買品リストから同社製品を外している。

同盟国の経済構造の中に中国通信製品が入りこむと、中国側からの不正な通信傍受や意図的な通信妨害など、国家安全保障上の問題が生じる可能性を米国側は危惧している。

この問題は、ブッシュ元大統領葬儀休日明けのNY市場で、不安材料視されそうだ。

 

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